イン・ブルーム(30首)

イン・ブルーム

 


✴︎

記憶には残らないから傷痕のようにあなたを思うよ 四月

✴︎

花盛り いまいちばんの潮時に光り損ねたひとりとひとり


こんなにもわかりあっても足りなくて去来するのは火に似た季節


目の中の光と思った それを見て恋人とする予行練習


感性が擦り切れるまでは逃避行前夜の気持ちで生きていられる


闇の恋 手癖の悪い天使たち 意味と形を授かり合った


僕にだけ見える幽霊 正体を告げても花瓶は意思を保って


流れても流れなくてもいいスポンジの泡に映って無数の私


カフェインを切らさないという口実に シュガー星座のように並んだ


僕を撃て痙攣させた音楽で ありとあらゆる眩しさのなか


✴︎


北向きの窓から街が見えたから海のことなど忘れていった


弟が私にいないそのことで別に泣いたり死んだりしない


殺人が起きたら僕を疑って気づいてもらえなくても歌う


想像で友人は泣く妄想で恋人が死ぬ呪文のように


道徳や倫理を超えてしまったらそこから壊れた恋を疑え


忘れてくように何度も思い出す 合鍵はそのポケットの中


手に釘が刺さったままで泳いだら 盗聴される懺悔室から


歌や詩がわたしの中にあることを不可解な性の問いかけとして


鏡には映らなかった月光にあるいは溶け出す床の模様に


✴︎


冷え切った水をそれでも掬ったら 答え合わせのようだね 四月


✴︎


コートにはそれぞれの袖 それぞれの腕を通して何故か悲しい


繰り返す惰性のような毎日にやり過ごすだけ復唱してる


欠陥があること自体褒められたことじゃないけど誇って見せた


アイ・ミス・ユー 頭の中にいる君はどんな風にも歳を重ねて


祝祭に 春を着飾る抒情すら無力だなんて言えばよかった


花びらに、私の胸に、想像に、願っていれば無色のままで


応答を 夕立は上がる 這い出せば間に合う距離を用意している

 

果たせるか 陶酔してる僕は今ベッドルームに散り積もる花


僕の花 火花は散って懐かしい季節が終える気配がしてる


✴︎


春の雨 あるいはただの感傷を抱きしめるように四月は終わる


✴︎

 

 

<神殺しの神話の果てに> 『きみの話を聞かせてくれよ』村上雅郁 評

<神殺しの神話の果てに>

 

『きみの話を話を聞かせてくれよ』村上雅郁 評 

 

本評は『きみの話を聞かせてくれよ』のネタバレを含みます。

 

✴︎

 

「ねえ、くろノラ。きっとこれからも、私みたいな子がこの学校に来ると思うんです。クラスになじめなかったり、大切な人とすれちがってしまったり。だれにも理解されずにひとりぼっちでとほうに暮れている……そういう子が。そういう子って、きっとこの世界にたくさんいるんだと思います。助けてあげてください。私に、そうしてくれたみたいに」 - 本編冒頭部分

 

✴︎

 

村上雅郁の四作目、『きみの話を聞かせてくれよ』中学校を舞台とした短編連作青春群像劇である。それぞれ葛藤を抱える多種多様な登場人物たちが「黒野良輔」によって(直接的な介入でないにしろ)問題の解決の糸口を見つけていく。黒野は飄々とした立ち回りで神出鬼没。ミステリアスな彼の存在は多くの人々の心を掴むであろう。

 

一章では物事に執着する熱意と持続する意義についての葛藤ですれ違う早緑と六花を、二章では自分のイメージと本当の自分らしさに悩む羽紗と、周囲からのからかい(男性に対する性消費)で居心地の悪い虎之助を、三章では虎之助にふられてしまった七海と恋愛感情を持たない故彼女の気持ちへの適切な寄り添い方を見つけられない夏帆(アロマンティック・アセクシャルと本人が言及する場面がある。しかしその彼女に、彼女自身のキャラクターを鑑みたところで「まだ素敵な人に出会って居ないだけかも」と言わせるのはどうかとも思う)を、四章では不確かな友情というものに裏切られ、それでも手を解くことのできない葵生を、五章では人一倍の繊細さを持つが故に苦悩する妹、梢恵とその妹にうまく手を差し伸べられない兄、正樹を、六章では自身のアイデンティティを些細なきっかけで傷つけられた羽紗とその加害者であり親友だった玲衣を、黒野は「話を聞かせてくれよ」というスタンスでそれぞれの苦悩にアプローチしていく。

 

そして七章は、かつて自分が抱えた苦悩(不登校気味であったこと、学校、家庭からのプレッシャー)とその先に辿り着いた自分らしさについて見つけた黒野自身の答えが養護教諭である三澄先生の視点で描かれる。

 

✴︎

 

「おもしろいですよ。人間ほどおもしろいもの、ほかにはないですよ。どいつもこいつもなんだかんだ、あれこれめんどくさいものをいくつも抱えていて、それにしばられて動けなくなったり、技逆にふりまわされて走りまわったり、している」

 

(略)

 

「でも、そういうの、いとおしいじゃないですか。おれは、そういうやつらを見るとなんだかちょっかいを出したくなっちゃうんですよ」 - p324

 

✴︎

 

黒野は物語の装置としての<神>であり救済者である。前述の達観した、人間を降りたような振る舞いや言動と異常なバイタリティからもそのような意図が見受けられ、多くの登場人物は彼の暗躍により、救済を余儀なくされる。そして創作において存在するもう一つの<神>は言うまでもなく、物語を紡ぐ作者であろう。

 

✴︎

 

最初に不登校になったのは、
中学一年生のときで
「学校にいると、
ただただ不安になってしまう」
そんな状態だったと言います。

中2でいったん学校に戻り、
進学した高校では学年一位の成績を
とるほどに頑張った村上さんですが、
そのことが逆にプレッシャーとなって
夏休み明けから学校へ
行けなくなってしまいます。

 

-びーんずネット インタビューしました!雲の向こうはいつも青空Vol.6 ⑦村上雅郁さん

https://beans-n.com/column/murakami-masafumi/

 

黒野良輔はそのまま著者である村上雅郁と重なる。作中の黒野はそのまま作者である村上の投影であると読み取っていいだろう。ここで作者という便宜上の<神>と作中の装置としての<神>である黒野は一本の線で繋がる。

 

「児童文学作家は、未来を生きる子どもたちに何を語るか責任を負っている」

-カナロコ k-person 村上雅郁さんに聞く 子どもに対し胸を張れる大人でいたい

https://www.kanaloco.jp/special/serial/k-person/article-625194.html

 

村上の苛烈なまでの児童文学への熱意はそのまま<誰かを救わなければいけない>という強迫観念にも通じる。それは本作においての黒野の異常なまでの他者の問題への介入にも感じる。

「児童文学作家」として<神>として居続けることの選択を彼は物語上では黒野に託した。そしてその責務を黒野は真っ当した。当たり前だがこれは<神>の意のままに描かれる物語であるから、それは容易いことだった。

 

そして<神>への信仰は伝播する。

 

✴︎

 

おとなになったわたしは、だれかにとっての黒野良輔やくろノラのような存在になりたいと思った。心を自由に、好きなように生きていこう。

 

黒野くんのような人がいいなと思って読む人も多いのではないでしょうか。

 

黒野君、聞いて・・・と言いたくなった。

 

多くのこどもたちに、黒野君のことを知ってもらいたい。
光はここにあるよ、と本を差し出したい思いだ。

 

-ネットギャリーレビューより一部抜粋

https://www.netgalley.jp/catalog/book/281682

 

✴︎

 

村上作品の直近二作のテーマは<ファンタジーからの脱却>と<人間同士の対話>である。前作「りぼんちゃん」における児相の介入や朱理自身の努力による両親の説得、今作で最後に明かされる、作中ずっと匂わせられている黒野とは異形の存在なのでは?という部分に対する最終章での解答。人の心を読み取るテレパスとイマジナリーフレンドを持つ少女との異能バトル(そうとしか読めない)である『あの子の秘密』や付喪神的な装置による想いの継承が描かれる『キャンドル』の二作とは大きく乖離している。むしろそういった二作を書いたことでの裏切りとも読めるかも知れない。

 

前作『りぼんちゃん』に登場する朱理は自身の身長や発言から一人前の人間と認識してもらえない葛藤がある。それがそのまま唯一の理解者であり、凄惨な家庭環境の理緒の力になりたいと思えることに対しては、補助線が引かれたように理解が容易いし、彼女自身の行動が彼女の境遇や環境を大きく変えることになり、その彼女が持ち合わせた希望は彼女自身も救済した。

 

しかし黒野はどうだろうか。

 

押し潰されそうな孤独と不安感。家族関係や学校でのプレッシャーに対する彼なりの答えが他者への救済であった場合、それは酷く脆く危うい信念に思える。彼の環境や境遇は整理されないまま、被害者である黒野が変容をすることにおいて事態に収集がつく形になっている。五章で被害者の変容による解決を強く拒んだ黒野<=著者>は自分自身にこの言葉を投げられることができない。何も解決されてない。唯一作中で登場する「大人」である三澄養護教諭ですら、彼に話を聞いてもらって救済される始末だ。目も当てられない。

 

<神>は人間に戻ることを諦めている。<神>は孤独だ。黒野は孤独だ。人間の役目を降りた黒野はやはり異形のものであり、装置としての<神>である。猫にも人間にもなれず彼は閉塞された時間の中で<神>の役割を真っ当する。作中のみならず、現実の中ですら人々は彼が<神>の視座から降りることを許さない。人間間での解決に見える本作が、そこから一番かけ離れたものになっている(ように見える)のは皮肉だろうか。もう一人の<神>は徹底的に人間を描き損なっている。唾棄すべきファンタジーに依存している。じゃあ黒野の話は誰が聞くんだよ。

 

ここでの黒野の否定はそのまま作者が持つ自身への否定と重なる。作者が本当に救うべきなのは作者自身(もしくは近しい立場の他人)であるはずだし、多くの物語を通して<救済>を描いている作者が渇望しているのは自身への救済なのではと邪推してしまう。四作品通して過剰なまでの他者への関与も(物語のセオリーとして<喪失と再生>があるが故難しいところではあるが)ここに全て帰結するだろう。しかし、自己と同一した立場への配慮が圧倒的に欠けていると言わざるを得ない。

 

✴︎

 

唯一の希望は黒野が何にも得難い多くの友人と繋がれたことであろう。今度は彼彼女らが黒野の話を聞く番だ。その時に、黒野は初めて救済される側に身を置くことができる。<神>を作るのが人間であるのなら、壊すのも人間の役目だ。<神>の視座から降りた彼から話を聞くことで、そこで一方的な会話と救済の歪な相互依存が終わる。ファンタジーは呼吸を止めて、人間同士の対話が始まる。そこにいる<神>はその結末を描き足すこのできる唯一の人物だけが残る。その傷跡の回復こそ今著者の作品に圧倒的に欠けている最後の一片であろう。

 

✴︎

 

 

文責 村上智

 

エッセイは捏造される(30首)

エッセイは捏造される (30)

 

✴︎

 

救われないビデオゲームの光のなかへ攫ってくれよ 感傷

 

蛍光灯の点滅だけがこの世界で確かだ 不埒な予感

 

あらかじめ決められている結末に誰かはずっと怯えている ミラー

 

虹を見たとしても虹彩は認識しない 視聴覚室 図書準備室

 

誰の代わりもいないのがこの世でいちばん残酷な サードパーソンシューティング

 

春の鬱 再放送の名探偵が真犯人を指名するまで

 

✴︎

 

ウィズアウト 心まで狂って仕舞えば素敵だね ホワイトアウトする焦点

 

きっと多くのことを取り逃がした 三塁審が見ている隙に

 

素晴らしい気分で目覚めてもどこかでスイッチは押されて 

 

ルールの上では自由だからあなたは棺に写真機を持ち込んでもいい

 

言い終えたあとで反論を思いつく シャワールームに無造作に花

 

報せてね 鋭い夢の続きとか冴えない光のなかの子供を

 

✴︎

 

サッドヴァケーション 君は花束のなり損ない 酷く疎ましい

 

発狂を続けろ 写真は嘘をつく 言葉以外で心中しよう

 

僕の双極性を春に例えてたまには雨を諦め切れた

 

(ここで言う世界というのは日本のことです)絶唱する東京

 

勇気ある行動でしたと警官が言い終えるまでは多分よかった

 

手遅れとわかっていながら袖は涙を拭った never meant

 

✴︎

 

恋愛は(多分死語だしキモい感情)発音の良いweapons of mass destruction

 

触れたのは触れたかったから すべての弱さを薔薇の蕾は

 

不確かさを確かめたくて何度でも自傷においてあなたを使った

 

もう会えなくなった恋人に対して僕が割いてる熱意と時間

 

君と僕に仮想敵がいたころ青春はいちばんの盛り上がりを見せた

 

もし僕が人を殺せばこの歌は引用されるだろう 収束される数列に向けて

 

✴︎

 

ほら、エッセイは捏造される あなたが何回も生きたところで花になる花

 

わたしたちは使い果たした 檸檬を切り分ける想像のナイフ

 

もう君が失わなくていいようにカッターはしまう セカイ系のはつなつ

 

切なさや淋しさじゃないかしら こんな気持ちは 光りっぱなしの文庫本の<>

 

正当化すれば僕らは追いつける 逆走をかけて疾走感へ

 

萌える凍土に、くれた花束に、僕はもう引き返せないところまで来た

 

✴︎

 

prism / showcase

prism

 

so many tears 君が許せない話の続きをしてくれた浜

 

僕が見た未来の姿 救世主・喜劇役者の数秒間に

 

シェーバーで髭を剃る 笑う あなたの中で音楽が死ぬ

 

羽根が身体に溶けていく 換羽期に少し背中が痛む天使よ

 

透明感 それはひどく疎ましく喪失の後も続く憂鬱

 

人間に戻るためにも通過するプリズム どんな姿でも光と呼ぶよ

----

showcase

 

星の数ほど人間はいるけれど星にも人にも興味がなかった

 

だって罪悪感を覚えなきゃ恋愛じゃないみたいだよ ミルクの王冠

 

塔においても不誠実さが切り札で それにしても抑揚のないさよならだ

 

いつかまた名前を呼んで ストロベリーチーズケーキの複数形で

 

依存症 憎悪があなたの姿に見えたから抱きしめてしまった

 

なんかそういう風に老けていきそう ハローなんとか暮らせていけそう

----

lighthouse / selfportrait / holytown / wartime / relationship

lighthouse

 

空に祈ったのは私で 大停電が終わるとき君はここからいなくなるだろう

 

砂時計 あせらなくていいから悲しい夢をずっと見せてね

 

湿ったハイライト イメージになってでも息継ぎができない心

 

ありえないくらい眩しい水面を揺らして舟は再び戦地へ

 

ああ月が登ってしまう 彼が灯台守になれないままで

 

また光 もうきっと迷うことなく君が彷徨うための灯台 

---

self portrait

 

そっと佇んで涙が落ちるときのあなた以外のスローモーション

 

綺麗事だけでわたしは満たされて満月の夜の通信対戦

 

霞の向こうには街が 抱き合った恋人たちが眠る棺で

 

一枚の肖像画になってしまいたい 友達はずっとふざけている

 

抗不安剤 何かを知っていたころの恥ずかしい彼女と自分

 

倫理観とかないんだよねといいながら彼はヴィニール傘を畳んだ

---

holy town

 

少年はいつも夢見がち 何かをずっと堪えていて それは春

 

期待して待っていてね あなたの背丈より少し小さい怪物

 

囚われのお姫様みたい 想像上の夜に二人 本当に

 

あなたとの生活がまだ楽しくて街に大きな塔が建った日

 

青春ごっこ 少し伸びた前髪に触れてそれは思い出じゃなくて

 

手品師は命を賭けてイリュージョン 僕のトラウマは消える/消えない

---

war time

 

恋人は戦地に向かう汽車の中 弟になる夢を見ている

 

don't say goodbye 君は讃美歌を別れの歌と誤解していた

 

悲しみの致死量 わたしの喉の奥にある愛の器官で飲み干して

 

祝祭の火薬 花火のあがる夜はこんなにも綺麗だということ

 

いつか人を殺すことになるだろう 官給品か自作の銃で

 

起き上がるために布団に寝転んだ 革命は明日 必ず明日

---

relationship

 

溺れてる 彼は言葉と錠剤と無責任な喝采の胸に

 

潜水夫 次現れるならあの位置に 容易く消える炎だろうと

 

流れ星 いつか君だと思っていたものは煙ではなく君だった

 

最初から君は知ってる 新しく生まれる天使の下の名前を

 

生まれながらに空の飛び方を覚えていて恋を選ぶと忘れてしまう

 

石にも花にも本当の名前があって 呼ばれなくても消えたりしない

---

上智紀 / tomoky1995@gmail.com

 

preface of 2022

ZINEの刊行にあたって

---

またZINEを作りました。また、と言っても3年も経ってしまいましたが。自分のペースが真っ当なものかどうかの判別はいまだにつきません。真っ当なペース、というものを考えて

る時点でかなりダサいかもしれませんが。

---

私的にも社会的にも途方もなく多くのことを経験した2022年にわたしたちはそれぞれの想いを「2022年の現在地」というテーマで綴りました。どんな表現も偽りのない今現在のわたしたちの居場所から搾り出す小さな、それでいてちゃんと1人分の声だと思います。前回から3年が経過した今も、誰もが立場をわきまえず表現すること、できること、しても構わないことを念頭にZINEを作成しました。3年前のわたしの表明はとても正しく、ひどく当たり前であることに3年経って再び確信が持てました。それは必要な歳

月だったと今は思えます。

生活を政治から切り離すというひどく政治的なものではない生活の記録はわたしたちが絶えず続けてきた神聖な営みや抵抗の様に感じます。あらゆる表現を託し、寄稿していただいた皆様には感謝しかありません。

---

まだ悩んでるというか、それは自身の表現ではなくこのやり方をいつまで続けるのか、という点で、この制作自体かなり特権性を帯びている自分だからこそできる手段のように感じます。勇ましいアジテーションの後に少し冷静になっているだけかもしれません。それでも続けていくからこの問題と向き合わなければならないのも事実です。

---

-だがモノ造りはどんなにつらく苦しかろうが 

俺らにとっては神聖な信仰のようなものだ-

 

-心をすり減らしその削りカスで得るモノ つまり情熱よ お前のスタミナをためすぞ-

 

tha blue herb / still standing in the bog 

---

情熱が自分の人生のキーワードなんだなって思えることが立て続けにあって、随分前から気づいてたことではあるけれど、ようやくその気持ちと合流できそうです。

あらゆる人々の前向きなきっかけになることを願って。それだけは確信を持って言えることです。手に取ってくれた方の大切な一冊になることを願ってます。

---

 

傷痕を知ってしまった後も鳴る歌へ だから今度は

僕の番だね

 

---

 

「架空と生活 vol.2 the place where one of 2022

 

作成

上智

 

寄稿

石井智子

石渡朔子

森紗羅

田端大地

村上雅郁

ユリオカダ

Nagame

H.T

 

写真提供

李心怡

 

敬称略

 

---

ZINE

f:id:minors_u_i_c_d_e:20190826185943p:plain8/31の自主企画にZINEを配布します。若者とは別の個人的な(というか色々な方と作り上げた)作品となります。


イベント等で配布されるこういったZINEは割とバンドだったり、何か表立った表現をしている方が執筆に参加されてることが多いように感じます。僕としてはもっとフランクにいろんな人が考えや作品を表明できればなぁと思い、今回後輩や友人に声かけ記事を執筆していただきました。中には若者の木村くんや共演するNorth by Northwestの小池くんもいますが、学生をしてる人や社会人の後輩にも参加していただきました。表立って何かしてなくてもいいよなとか、その規模とか、認知とか、気にする方がダサいというか、ダサい私しか気にしてないかもしれませんけど。


特にお題も設けずに、好きなものについて書いてもらったり今感じていることについて綴ってもらいました。お忙しい中感謝しかありません。どれも熱量があり、刺激をビシビシ受けました。イラレも持ってなくアホみたいに編集に手間取りましたが一応形になって安心しています。(編集の際に色々アドバイスくださった方々本当にありがとうございました…!)私も文章を執筆しました。


入場特典みたいな形で配布する予定ですので、是非読んで見てください。今週末中野で待ってます。