8/31△vol.1バンド紹介②

f:id:minors_u_i_c_d_e:20190727233327p:plainNorth by Northwest https://youtu.be/0pFny6qcC6w 
こちらを見ていただければわかるとは思いますが、最高です。 

彼らの初ライブを収めたこの映像を見て覚えた勝手な敗北感とそれを遥かに上回る、最高のバンドと出会えたという喜び。それは自分が音楽を掘るという行為の原体験に近い感覚でした。 実際に見た3人の演奏も、全身の血液が沸騰するような、爆音で脳が痙攣するような、音が背骨を通って地面に伝わる、恍惚とする瞬間の連続で圧倒されました。3人の演奏が持つ高揚感と説得力と一辺倒になりきらない展開の絶妙さは、先日リリースされた音源をチェックしていただければと思います。 https://northbynorthwest.bandcamp.com/releases 

音楽的な魅力を語るに自分の知見が狭すぎて恥ずかしい限りですが、ストーナー等を通っていない、それこそ激情やハードコアに明るいリスナーが聞いても拳を握らざるを得ないのではと踏んでいますし、そもそも演奏を見た時にそういう次元を超え感銘を受けだので。目に見えるような類似点は少ないとしても、sans visageとは、とても意味のある組み合わせだと思っております。 もちろん主催の我々とも。 

対バンを敵視するような、演奏でしのぎを削り合うような関係は個人的には嫌悪の対象になることが多いのですが、それでも矛盾するように、自分には演奏する際に、負けないぞ、という意思が働いているのもまた事実で、8/31はいつも以上にそんな気持ちにさせられそうです。 

背中の取り合いでも傷の舐め合いでもなく、自分達の表現を貫くための闘争。

8/31△vol.1バンド紹介①

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sans visage


一番初めに見たの2014年。年貢、never meant to be企画横浜天王町オリーブで、その頃はまだ樋口さんがギターを弾いていて4人でした。

メンバーチェンジをしながらも、飽くまで激情、カオティックHCを軸にしながら、海外の先駆者達の忠実なフォロワーでは終わらず、国内レジェンドへの行き過ぎたリスペクトも感じさせない、湿り気、侘びすら漂う1stは最高でした。

バンド自体がバイタリティの塊というか、樋口さんとコウさんは複数バンドを掛け持ちしながらも(8/31もコウさんは夜から北千住でAGATHAのライブがあります!)国内外でライブ、ツアーを企画、海外のミュージシャンの招致、帯同などかなり精力的に活動続けていて、同世代としてリスペクトしかありません。忙しい日程の中今回の企画にも参加いただき本当に感謝です。
(コウさんのツアーのブログも面白かった。普段知り得ない海外のシーンがこういう形で国内でシェアされるのはいいですね。是非!)

何度ライブを見ても凹む程の熱演。演奏のクオリティを保ちつつ、退廃的にならず、自身のリミッターを外しながらも、飽和してグチャグチャになる寸前を見極める冷静さを忘れないという、個人的には1番理想とするパフォーマンス。楽曲、演奏のクオリティを1番に置き、そこにライブでしか出せない熱量が伴ってくる感覚。背筋を正されながらも、注視できない自身の明かせない部分を嫌でも覗かされる様な。恥じらいや情けなさを晒す事すらいとわない。僕がハードコアや激情というものに惹かれた一部分を今もなお最前線で体現し続けているバンドです。

余談ですがこの間上山くんが、叫んでるのが1番カッコいいという趣旨のツイートをしていてグッと来ました。好きである事、それに対する飽くなき探求心が活動と楽曲の背骨になっていると痛感しました。

8/31久々の共演楽しみにしております。